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 2泊3日で海に旅行しに行ったときの話。メンバーは私、友達のA(♀)、Aの友達B(♀)の3人。私は旅行に行くまでBに会ったことはなかった。

 旅行初日、初めてBに会ったとき私はギョッしてしまった。Bの右肩には血のついた白い手が3、4本からまっていた。幼稚園児くらいの子供の大きさだ。これだけでも十分に恐ろしいが、Bの足には胎児のような赤黒い肉の塊が捕まっていた。大きさは出産間近くらい。赤ちゃんが母乳を吸ってるときのように口を動かしている。さすがの私でもこれはきついと思った。これから3日間、赤ちゃんが体中に憑(つ)いてる女と過ごすのかと思うとゾッとした。

 初日の夕方、3人でお酒を飲んでいると、なぜBの体に赤ちゃんたちの霊かが明らかになった。Bは酔った勢いで自分が過去に4回も中絶したことを武勇伝のように語り出した。さらにBは、何回目の中絶はどうだとか理由はこうだとか細かく説明を始める。その内容はとても残酷なものだった。彼女の話から反省や罪悪感を一切感じられなかった私は、Bに対してとてつもない嫌悪感を抱いた。Aもドン引きしていたと思う。

 その夜、3人同じベッドで寝ていたのだが、なぜか私は真ん中で両わきにAとB。夜中、私は誰かが歩く音で目を覚ました。起きてみると、足の方に1歳児の大きさの赤ちゃんが、ペチペチと足音をたてながらBに向かって歩いていた。

 その赤ちゃんは肌が薄く赤い血が付いていた。頭も異常に大きかった。赤ちゃんがBのところまで歩いてくると、Bの顔をのぞき込んで泣きはじめた。さらに、Bの首からは小さい手が伸びてBの顔や首をペタペタ触っていた。それが一晩中続いて、朝になるとみんなひゅーっと消えていった。赤ちゃんたちは2日目の夜にも現れていたので、私は一睡も眠れなかった。