バンコク在住 51歳♀
昔、ある店に荷物を受け取りに行ってほしいと知り合いから頼まれ、友人と2人でバンコク都内ラームイントラ界隈に行った帰りのこと。用があった店はソイ(路地)の奥にあり、帰りはソイの入り口まで乗り合いトラックの「ソンテウ」に乗ることにした。しばらく待っているとソンテウがやって来た。座席には先客の男が1人で座っていた。
私たちはソンテウに乗り込み、男の向かい側に座った。もう夜になっていたので、ソンテウはほかの乗客を拾うことなく一気にソイ入り口まで走った。到着する直前に、向かいの男の姿がないことに気がついた。男は向かいの席に座っていて、常に視界に入っていたのに、ふっと気が付くと消えていた。途中で降りるわけもない。男が消えたことに困惑して隣の友人の方も向くと、彼女も同じように驚いていた。顔を見合わせて、お互いあれは人間じゃないと分かった。
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