20171026-002

 2017年10月26日、故プミポン前国王の葬儀で午前2時半に起きて自宅を出て、3時半に会社事務所に着いて車を停め、記者仲間と合流してタクシーに乗り込んで王宮前広場方面へ。民主記念塔のかなり手前で車両進入禁止となりそこで降りる。午前4時10分。ここから王宮前広場の取材場所まで1キロ半以上を歩くことになるが、集合時間は5時なので十分に間に合うだろうと余裕。ほかの人もみんな、喪服姿で歩いている。ラチャダムヌン・クラーン通りに出ると、車道は歩行禁止となっていて、歩道を歩くことに。

 葬儀のメインである葬送の行進を見ようと、バンコク都民のみならずタイ各地から国民が王宮前広場周辺に集まってきていて、1キロ以上離れた地点でそれ以上近づけずに歩道に座り込んでいる。民主記念塔に近づくにつれてそのような人たちが増えてきて、前日もしくは一昨日からずっと場所を確保しているのか、多くの人が雑魚寝していた。
「喪服姿で雑魚寝なんて、初めて見た」。
と連れの記者がびっくりというか、むしろ感動していた。前国王に対する相当な敬愛がうかがえた。

 そこから先の歩道はぎゅうぎゅう詰めで、なかなか前に進めない。メディアとはいえ、現地までの交通手段で何ら優遇されることはない。一般の人と一緒に歩道を歩いて取材場所にたどり着かなければならない。カメラバッグを担いだ黒のスーツ姿で人混みにもみくちゃにされているものだから、汗でシャツも上着もびちゃびちゃ。1時間半かけて歩いて遅刻しながらも撮影場所に着いたときには、ネクタイからも汗がポタポタ垂れていた。