タイに滞在する日本人の多くの方は30歳以上の働き盛りの年齢ですが、癌(がん)に罹(かか)りやすい年齢でもあります。

 死因の第1位である癌も医療技術の進歩により早期なら完治が可能にもなってきていますが、癌患者数はこの30年で2倍以上に増え、2人に1人が癌になり3人に1人が癌で死亡する時代になっています。

 生活習慣、環境汚染、高齢化、感染症(ピロリ菌、B型・C型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルスなどの感染)が癌を促進させる4大因子と考えられていますが、予防策は確立されていません。しかし、日常生活で癌になるリスクを減らすことは可能です。禁煙、食生活の改善(減塩、アルコールの摂取制限、刺激物の摂取制限、緑黄色野菜や果物の摂取)、適度な運動により免疫力を高めることで癌細胞の形成を抑制することが出来ます。

 また、定期的な癌検診による早期発見も重要です。バンコク病院にはタイの私立病院で初めて設立された癌専門病院、ワタノソット癌病院があります。癌治療・研究で世界トップのMDアンダーソン癌センターとの姉妹施設でもある同院では、9つの専門センター(乳癌・婦人科腫瘍(しゅよう)・放射線・化学療法・消化器・胸部・核医学・緩和ケア・早期発見)と6つの専門クリニック(血液疾患・頭頸(とうけい)部・直腸/結腸外科・腫瘍外科・神経放射線・腫瘍画像診断)から専門医の受診が可能です。院長は東京医科歯科大学を卒業し日本とタイの医師免許を持つティラウッド先生が務めていますので、癌に対する不安や質問がありましたらお気軽にご相談ください。(jpn@bangkokhospital.com)

則竹淳
名古屋大学医学部非常勤講師
名古屋大学大学院医学系
研究科卒(博士(医学))